06 2008 街角の景色… 大人も子供も-無邪気な笑顔-なお、本文とは関係ありませんふと見上げた車窓から見えたものがありました。それはベランダに立てられた可愛らしいキリンをかたどった看板でした。一瞬何か、お店かなにかの看板だろう…と思ったのですが、すぐにそれが単なる看板でないことに気づきました。2年程前、暮らしていた街の随分と山の手にある小さな村に住んでいるハンガリー出身の友人を訪れました。彼女はスイス人の方と結婚し、新しい国、新しい街で生活をはじめそして子供さんにも恵まれました。そんな彼女と生まれてきた赤ちゃんへお祝いを…と思って訪れようとした彼女の家への行き方を尋ねると「大丈夫よ、駅についてしばらく歩くと大きな看板がベランダに立ててあるから。そこが私の家よ。」とだけ言われました。湖の景色がそれはそれは美しい山の上にある駅に着くと、彼女に言われた通りに小さな道を進んでいきました。すると…ピンク色に染まった大きな木の看板に女の赤ちゃんの絵が描かれたものをベランダに立ててある家を発見しました。そこには友人の家族に加わった赤ちゃんの名前と生年月日が大きく書かれていました。そう…これが彼女の言った「看板」だったのです。後になって聞いてみると、都心部ではこうした「赤ちゃんが生まれました」看板はあまりかけなくなったらしいのだけど、旦那様の家族はどうしてもその習慣をしたくて病院から彼女と赤ちゃんが帰ってくるのに合わせて注文し、ベランダにかけてくれていたらしのです。そうすることで、近所の人達も「生まれたのね、おめでとう」と声をかけてくれたとか。私が別の街で見たキリンの看板もこの「生まれました」看板だったのです。その看板を見た私は心の中で「おめでとう」と看板を立てた家族へメッセージをつぶやきました。やがて春になると日本の家庭では「おひな様」や「鯉のぼり」が飾られます。これが日本では「我が家には子供様がおいでですよ」という印。私もひな壇を飾ってもらい、弟が生まれたときは大きな大きな鯉のぼりを祖父母が用意してくれ、掲げる前に鯉の中へ入るのが好きだったことを思い出しました。菜の花がたくさん咲いている田舎の道走り、各家庭の庭にかかげてある鯉のぼりを眺めていたことを、スイスの街角の景色を見て思い出した瞬間でした。 ▲PageTop
Comment Marinka says... "やぶさちさんへ" 核家族が増え、給食費の滞納のことで先生や子供が追いやられる世の中…どうも親のあり方、大人の在処方に不安がつのる日本ですね…。もっと心を豊にできる社会にしてほしい、そう願います。 やぶさち says... "" Marinkaさんの文章を読んでいると、カラフルな世界が目の前に広がってわくわくします。 風習や習慣がすたれていく日本は、 「看板」を見習わないとですね。 Marinka says... "ありーしゃさんへ" 人とのつながりが大事にできそうな看板の習慣を見てなんだかホッとした瞬間でした。 近所の人も赤ちゃんの泣き声が聞こえても、あ、あそこの赤ちゃんねってすぐ分かりますしね。 オマーンにはどんな習慣があるのでしょうか? ありーしゃ says... "" 赤ちゃんが生まれました看板、いい風習ですね。 そういうメッセージはふと幸せな気分になれるますね☆ リンク、ありがとうございました。私も貼らせてもらいました♪ よろしくお願いします。 Marinka says... "tomoさんへ" リボンのこと知らなかったんですよ…私。 今度イタリアに戻るときは注意してみてみようと思います。 今年は同じ日伊カップルの友人に赤ちゃんが生まれるし、何かプレゼントも用意したいと思っていたところです。どちらのリボンが家につけられるのか楽しみ! tomoさんカップルはリボンをつけるご予定なんかは…??? Marinka says... "pegasusさんへ" スイスへバス旅行ですか。なんて素敵なんでしょう。 山や湖の間を走る道から見える景色は本当に美しいですものね。 私は今年こそは○○列車とかいう企画線にのってみたいと思っています。 pegasusさ~ん、鯉のぼりの中をくぐった…のは私だけではなかったんですね! Marinka says... "ayakoworldさんへ" 撮りたい!と思った瞬間にカメラを取り出せるか…という一瞬の勝負感が私は好きなんですよ~。それでもカメラが間に合わず撮れずに悔やんだ瞬間もたくさんあります 3月の桃の節句は本当に素敵だと思います。 日本人が古来から色、季節、自然を敬い大切にしてきた心なんですよね。日本の外にいても、こうした文化は今まで以上に敏感でいたいと思います。 Marinka says... "sayapipiさんへ" 大雪の影響、大変ですね…。 今年は珍しい場所での大雪など随分と事情が変わってしまっているようですし。 こちらは1~2日置きにお天気の良い日があって、陽が照るともう春が近いんじゃないか…と思ってしまいます。 早く買い出しにいけますように、sayapipiさん! Marinka says... "minaさんへ" へぇ~!兄弟姉妹が生まれて、上の人の名前でカードを出す!なんて可愛らしいんでしょう。 こうすることで兄弟姉妹の愛情がぐ~っと深まりそうですね。 どこの国でもやっぱり都会はだんだんと習慣が薄れてきつつあるのかなぁ。こうした習慣がずっと続けていけるいい国であり続けて欲しいですね、スイス。 Marinka says... "エミリアさんへ" そうなんですか、イタリアではリボンなんですね。 それに職場にも!!知りませんでした~。 結婚式も車やお家に白いリボンをつけて結婚するのが分かるようになっていたり…とこうした「リボン」でお知らせという習慣、なんとも可愛いなぁと思うと同時に、町中がつながっている感じで温かい感じがしますね。 tomo says... "" 私もエミリアさんが書かれていらっしゃるように、ブルーやピンクのリボンを見たことがあります。 リボンを飾ることで、ちゃんとご近所同士のつきあいも できるから、いいなあ・・・なんて思ったりしました。 スイスの看板には、ビックリしますけど。 上の写真、とてもキレイですね。お母さんと子供さんの楽しそうな表情が、とてもよくわかります。 pegasus says... "" スイス。もう一度、行ってみたい国です 英国人の姑と夫と3人で、英国からバス旅行で行ったんです、スイスに(笑) 本当に美しい国ですよねぇ。。 かわいらしい看板も、あの国ならさぞ映えることでしょう♪ 日本の鯉幟もお雛様も美しい風習ですね♪ (σ(・・*)も鯉幟の中をくぐった記憶が甦りましたヨ。。) ayakoworld says... "" Marinkaさんの撮る写真、とっても大好きです。 何気ない表情を撮るのって私にはけっこう難しくて・・・ 昔からの習慣って暖かいものが多いですね。 自分が生まれたことを家の前に看板を出してお祝いしてもらったなんて、大きくなって教えてもらったら嬉しいでしょうね。 日本ももう少しで花の節句。 イギリスの友達に女の子の赤ちゃんが生まれたのでお雛さまをイメージするような何かを送りたいなって思ってます。 sayapipi says... "" へえ~、そんな素敵な習慣があるんですか!スイスっていいなあ~、美しい景色にハイジが駆け回る緑の牧草地帯・・・ああっ~行ってみたい。今は冬だから一面雪景色なんでしょうけど、それまた絵になりそう。 こちらアメリカミシガンでは今激しく雪が降っております。あまりの雪で車の運転ができないんで、買出しに行けず食材が底をつきました・・・ううっ~、こちらの雪模様は、恨めしいばかりです! mina says... "" 私も、スイスの田舎で働いていた時にその看板を見て微笑ましく思いました。田舎では、みんなご近所さんですものね。 みんなにかわいがられて育つ子供は幸せですね。 そういえば、ローザンヌではまだ見ていないなぁ・・・とMarinkaさんの記事を見て気がつきました。 それから、2番目以降の子供が生まれると、上の兄弟の名前を差出人にしてアナウンスのカードを送るそうです。 僕の弟が生まれたよ!って。 そのカードが、いまだにシャレーのリオちゃんとお兄ちゃんの部屋の入り口に貼ってあって、こういう習慣って素敵だと思いました。 エミリア says... "" スイスにはそんな慣習が残っているのですね。 イタリアでは名前の入ったリボン(男の子はブルー&女の子はピンク)を、自宅や職場の玄関につけます。 それにしてもMarinkaさんのお友だちって 何て国際色豊かなのでしょう♪