スポンサーサイト
新しい記事を書く事で広告が消せます。
「今日もメンドーサだね。」
というのが私とM氏の合言葉。
「天気?こっちは毎日メンドーサだよ。チューリッヒは?アムステルダムは?」
というのが私たちと仲間の合言葉。
メンドーサはアルゼンチンのワイン名産地。
チリの国境からもさほど遠くないアンデスの山の麓の街です。
メンドーサの降水量は年間で220mm程度で、365日のうち300日くらいは雨が降らない…ような気候。
私たちが滞在中も毎日快晴でした。
そんなことがあって「メンドーサ」=「お天気が良い」というわけです。
Luxは普通だと4、5月にかなり雨が降るらしいのですが、今年は全然全然降っていません。
このままでは水不足になるんじゃないの?と気になって仕方がありません。
(どっかの貯水池はすでに干上がってた…)
ここまで雨なしの日が続くと、嬉しいどころか怖いです。
ちなみにメンドーサはアンデスの雪解け水をつかった灌漑農業が発達していて(そのおかげでワイン農園がたくさん)、家々も貯水タンクを作るなどして対策をとっています。
いつになったら雨が降るんだろう…Lux。
どの国でも住まい探しは山あり谷あり。
でも今回のルクセンブルグにおける珍事(と言うしかない)には飽きれてしまった。
目星しい物件を持っている不動産屋を仲介にして契約証書の草案をアパートのオーナーと私とやり取りしていたその最中に、なんと「The owner tried to contact you but no success. So he decided not to rent you」というメールだけが送られてきた。
それまでのやり取りにも「???」と思うようなフシがあったので、「やっぱりね」という感じではあるのだが…。
何かの参考になれば…ということで経緯を書いておく。
・2回の下見を経て、家賃のオファーを提示
・一般的に家賃の交渉は当たり前のことだが「そんな交渉は気に食わない」と返答がくる
・仲介業者が双方にbetterな提案をする
・こちらはそれを承諾し、契約書の作成準備を依頼
・こちらで契約書草案を確認し、疑問点や質問を仲介業者を介してオーナーへ伝える
ここからが問題…
契約書を見ると、なんともオーナーに有利な内容ばかり。
しかもルクセンブルグで一般的といわれている契約内容(解約条件、補償責任)が明確に書かれておらず、曖昧な点も多い。
さらに保証金の返還についてはなんと解約から6ヶ月後にしか戻さないという条項が書かれている!
保証金を払うこちら側はM氏の勤める会社のとある部門にチェックを依頼しその点が正しいのか確認を入れた。
すると…「これまでそんな内容見たことない。普通は1ヶ月後と明記してある。」とのこと。
そのアドバイスを受け、仲介業者→オーナーへと契約書内容の変更を依頼した。
すると仲介業者はどうやらオーナー側の言いなりのようで、「でも契約書は書き換えられない」と言い張る。
契約書の書き換えは仲介業者の仕事ではない。あくまで借りる方と貸す方の双方の同意のもとで作成されなければならないものであるのに、どうもこの仲介業者はその点をわかっていない。
そして契約サイン日を明後日の早朝に設定されるが、こちらはサインする前に保証金の承認やら色々手続きすることがあるし、しかも契約書をきちんと理解した上でしか署名はしないのに、どうも急がせてその場でそのままオーナーに有利な契約をさせようという節が見受けられた。
しかも最終的にオーナーからこちらへ連絡を入れてもらうように仲介業者へ依頼し、先方も承諾をしたにも関わらず、電話連絡無し(相手は電話したと言っているが、着信無し)に先方はこの契約準備を打ち切ってきた。
そして仲介業者の役目であるはずの「しめくくり」が抜けている。
オーナーが拒否したのであればその点をきちんと電話でこちらに伝えるべきである。
「貸さない」と書かれたメールを見て、すぐに仲介業者へ電話を入れるも無視しているようで、1回目は返答なし。2回目はなんと!電源を切られた!
なんじゃこりゃ?
何か不審なことでもあるのか?と思わずにはいられない。
こちらは署名をする前に変更された契約書を一読し、全て明確にした上で署名したいと言っているだけなのに。
プロならプロらしく仕事をするべきだ。
交渉、契約書作成に身を投じないオーナーの行動には飽きれた。
貸す貸さないはオーナーの勝手だが、貸さない理由が飽きれる。電話がつながらなかったから貸さない?
こちらは契約の重要性を理解しているからこそ、オーナーとの契約内容を明確にしておきたいのに、逆にそれが先方にとっては気に食わないのだろう。
「この契約書に納得できないなら貸さない」
と言ってくれた方がまだマシである。
しかもこんな言動をとるオーナーは弁護士らしいからますます飽きれる。返ってくるメールが全て感情的だったのも驚く。弁護士とは契約書や法律、そして交渉の大切さを身をもって知っているべき立場であるだろうに。
ちなみに対象の賃貸物件はその弁護士の「娘名義」であるが、主導権は父親にあり。
きっと私生活においては仕事の経験すら生かされないような人物なのだろう…と思うと同時に、無責任とも思える行動になんだか嘘くさいなぁこの仲介業者とオーナー…と思う瞬間も。
さて、腑に落ちない契約書面を見た時に考えさせられたことがある。
実はこの物件の前借人は「日本人」だった。まだ郵便受けにその人の表札がある。
一体どんな交渉をし、契約書を理解した上で借りたのかどうかはnone of my businessだが、その人が無事に問題なくアパートを引き払い、スムーズに引っ越しされたことを祈りたい。
(ただ駐在員の場合だと「会社が面倒みるから」ということで全然気にしていないのかもしれないが…。
そんな場合は面倒見る側の会社のチェック力の問題であるかもしれない。)
アパート賃貸の拒否は残念だが(でもまだ終わっていない。ちゃんと先方にゴメンナサイと言ってもらう。)まぁ契約書サインした後、入居した後に不信感を抱かなくて良かっただけでも幸いだ。
こういうプロフェッショナル性に欠ける人たちとは仕事したくないし、そんな人たちが所有・管理する物件には住みたくない。
「欲しいから妥協する」のでなく「欲しいものには完全を求める」それが私達の物件探しのモットー。
さ、明日からまた物件探し頑張るよ。